「はぁ……」


林檎さんのバッグをくらった次の日。


いつも通りの学校だ。


「はい、じゃあこの問2の答えを……守野言ってみろ」


唐突に先生が僕に言う。


「え?あ……えっと。4ですか?」


かなりデタラメに答えてみる。


「お、凄いぞ。正解だ」


まさかの正解だった。


「おい、すごいじゃん」


僕の隣に座る葉が話しかけてくる。


「あぁ。偶然だよ、偶然」


僕はそうとだけ言って、机に突っ伏した。


「おーい、高姫ー?」


葉がつんつんと突っつくが無視する。


そうして、授業は終わる。