「まじかよ…」


素直にショックを受ける僕。


「いや、それは嘘だけど」


しれっと、言う葉。


「この…!」


僕は葉に飛びかかろうとする。


「まあまあ、でも俺が気づいているってのは本当だから…さ」


いや、だからなんなんだよ。


「どんな子だよぉー、教えてよ」


「やだね」


またも即答でスタスタと歩く僕。


「ちぇっ、良いけどさ…」


そう言って僕から少し離れた所で立ち止まる葉。


「まぁ、頑張れよー!」


葉はそう言って手を振る。


僕は何も言わずただ、親友に感謝しつつ手を降った。