「うぅーん。ふわぁぁ」
そんな会話をしていると夢乃ちゃんが大きなあくびをして起きた。
「あ、おはよう。お姉ちゃん」
「おはよう。夢乃ちゃん」
「おはよ……。2人とも」
目覚めの挨拶を済ませる僕達。
それからは、前来た時と同じだった。
夢乃ちゃんが大量の水と食べ物を食していく姿を見る。
「来てくれて、ありがとうね」
夢乃ちゃんは食べながら僕にそう言った。
「いやいや、そんな…」
僕がそう言おうとした時に、
「そうだよ、お姉ちゃん。高姫は好きで来てるんだからお礼なんていらないよ」
と、小夢ちゃんが全部言ってしまった。
「そうなの?」
夢乃ちゃんが聞くので、
「そうだよ。好きで来てるんだよ」
と、本音を隠しつつ本音を言う。
「そうなんだー。えへへ、それでもありがとね」
夢乃ちゃんは可愛らしい笑顔でそう言ってくれた。
僕は幸せな気分に浸りつつ、この時間を過ごしていく。
そして、きっかり一時間が経った時。
パタリと夢乃ちゃんは眠った。
「ねぇ、小夢ちゃん」
眠った夢乃ちゃんを見て僕は聞く。
「ん?なに?」
「なんで、夢乃ちゃんは一時間しか起きていられないの?」


