「で、誰?誰?同じクラスの女子か?」


「……」


僕は黙る。


「じゃあ違うクラス?」


「……」


僕は黙る。


「後輩?先輩?」


「……」


僕は黙る。


「じゃあ、違う学校の娘か?」


「…うっ……」


僕は黙ろうとした。


「えぇー!?マジかよ!どこどこ?どこの学校の娘?」


「えぇい!うるさい!」


僕は葉を払い除けて教室から逃げる。


逃げ出して、一息つく。


「ふぅー。しかし、何で分かったんだ?」


僕はどうにも不思議で言った。


そして、思った。


今日も病院に行ってみよう…と。