私がそういうと、拓斗くんは嬉しそうな顔をして、涙をこぼした。 「ありがとう。 じゃあ、俺と別れるなんて言わない? 誰かに『別れて』って言われても離れたりしない?」 まさか、拓斗くん。鈴木さんとのことしってる…? いたずらっ子みたいな顔してる拓斗くんを見て確信して、 「ごめんなさい。離れません。」 と言った。 「よしっ! じゃあ、いろいろ話そうか。今までこと。」 「うん!」 そういって私たちは抱き合ったまま放課後まで話続けた。