梨子が俺に近付いて来る。


「旬…大丈夫?ごめんね。」


俺の頬に梨子の手が触れる。


「触んな。…もういいよ…。」


「えっ…?」


「もういいよ!!…お前.俺の気持ちわかってたんだろ?」


「………。」


「あんまり男をコケにすんなよ。」


「そんなつもりじゃ無かったの!!
ごめん!!旬ごめん!!」


「………。お前に1つだけ言
っといてやるよ…。
そいつらがお前の友達って
言うなら考え直した方がい
いんじゃねぇの…。
友達ってこんな奴らの事を
言うんじゃねぇだろ…。
じゃぁな…気を付けて帰れよ。」


「旬!!待って!!…旬!!」


梨子の言葉も聞かず俺は梨子を
残したままその場を後にした。


なんでか…涙が出て来る。


バイクを走らせながらエンジンの
音と共に俺の泣き声も掻き消され
て行った。