親父の車で式場に向かう。


さっきからお袋が後ろの
座席でブツブツ言ってる。


「大事な日なのに今日は
化粧の.のりが悪いわ。
昨日の夜パックしたのに
どうしてかしら…?」


そう言えば…昨日の夜…。
パックしたままの顔でこの
ババァは俺の所に洗濯物を
持って来やがったんだ…。


俺はその白い仮面をつけた
顔を見て悲鳴を上げた。


「ギヤァーッ!!」


「ギヤァ〜!!何よ!!」


「何よじゃねぇよ!!
そんな恐ろしいツラで
来んじゃねぇよ!!
びっくりするだろ!!」


俺は腰を抜かしそうになった。