「旬.どこ行くの?」


「ん?…いいから。一緒に来て。」


俺は梨子と手を繋ぎながら
ある場所に向かう。


夏の間はクラブ活動で
学校は開いてる。


高木が居れば一番
いいんだけどな…。


確か高木は野球部の
顧問だから居るはずだ。


中学校に着く。


ここは俺と梨子が出会った場所。


グランドを見ると野球部が
練習している。


高木を探すけど居ない…。


近くに居た野球少年に
声を掛けた。


「悪い…高木ってまだこの
学校に居んの?」


「は.はい!!先生なら職員室
に居ると思います!!
呼んできましょうか!?」


「いや…いいよ。(笑)
練習中に悪かったな。
頑張れよ!!」


「ういっす!!」