*°春夏タチバナ*°





私が秋くんの行った方を見て涙を流していると


私と一緒に残された梨花さんが
肩に手を置いてきた












「大丈夫??
ごめんね私のせいで告白させたみたいで…」





「だ、大丈夫です…」











意外と優しい感じの人だなぁ



そりゃそうか
秋くんが付き合った人だもんね…











「秋となんで別れたのかなぁ…」





「梨花さん…」











そう呟いた梨花さんの目にも涙がたまっていて




すごく悲しそうなのが伝わってくる











「どうして、別れちゃったんですか?」











私がそう聞くと、梨花さんは
目を伏せ、涙を1粒零した











「秋とはね、中学の時仲良くなって告白したらOKくれたの
まぁ、私のこと好きってわけじゃなかったんだけど…」











あ…



なんか前言ってたよね




この人といたら楽しいって人と付き合うことはあるみたいな…






じゃあ私といても楽しくないのかな?



はは、なんて卑屈な考えやめなくちゃね











「でも、それがつらくて
私は好きなのに秋は私を好きじゃないんだって
それで他に好きな人ができたってことにして引き止めて欲しかった

でも、引き止めもせずに "わかった" って
ただそれだけで終わったの」











梨花さんはそう言うと、1つ、また1つと涙をポロポロこぼす





きっとつらかったんだろうな











「私バカだったなぁ…
好いてもらえてなくても優しかった楽しかった
ただそれだけで満足してたら良かった」






「梨花さん…」











聞いているこっちが悲しくなるような


そんな話し方に再び涙ぐんでしまう







私も何で告白なんでしたんだろう…