*°春夏タチバナ*°





「お前がしたことは許されねーんだよ
今、俺はお前が死ぬほど嫌いだ」











春翔くんは真剣に由くんにそう言うと


チラッと秋くんを見た






それが合図だったのか
秋くんも由くんに歩み寄る




…もしかして殴る…?




みんながそう覚悟した途端
秋くんは由くんの肩にポンッと優しく手を乗せた











「本当に反省してるならいいんだ
友達の悪行の一つくらい許すよ」











春翔くんとは真逆も真逆のことを
秋くんは仏様の心で言い切ると




由くんはまた目に涙を浮かべた









「ごめんなさい…
ごめんな、夏那、滝、秋、橘」











由くんのその必死な謝罪に
私の怒りもすっ飛んで許してしまった




それは多分夏那ちゃんもで
どことなく顔がすっきりした気がする











「由、普通の友達としてこれからよろしくね♪」











夏那ちゃんはそう言うと
にっこり微笑んだ




それに対して由くんも涙ながらに頷く











「由くん、お互いのことあんまり知らないけど
これからもよろしく♪」











夏那ちゃんに続いて私もそう言うと


嬉しそうに頷いてくれた由くん











「由、気にするな
これからは羨ましいとかじゃなくて、由も俺達の仲間の一員だよ」











秋くんもそう言って笑いかけると
由くんの目からは涙がぽたぽたと落ちた





やっぱり本当はいい人なんだよね由くん






そして最後に全員が春翔くんを緊張した面持ちで見る