「秋と橘も、ついでに壊してやろうって思った
秋は滝と夏那を不仲にさせても仲良くしてくれてたのに…」
きっと寂しかったんだろうな
人気者で優しくて、心が広すぎるくらい広い秋くんが妬ましくて
夏那ちゃんを思うように手に入れた春翔くんが妬ましくて
きっと自分じゃどうしようもなかったんだろうなぁ…
「ダメなことした
許されないことしたのはわかってる
でも謝りたかったんだ」
由くんが、そう言うと同時に
ポタポタと床に涙のシミを作っていく
泣いてるんだ…
すごくきっと後悔してるんだ
「夏那と普通の友達になりたい
秋も裏切ったけど仲良くしたい
滝は嫌いだったけど和解したい
橘のことももっと知りたい…」
次々に言われる言葉に私達4人はただどうしていいのかわからない
すると、春翔くんが由くんに歩み寄った
「顔上げろ」
「………」
春翔くんの言葉にしたがって
素直に由くんが顔を上げると────
ボコッッッッ
と、いうすごい音とともに
春翔くんは由くんの頬を1発殴った
その場にいる私も秋くんも夏那ちゃんも黒田くんも唖然と見ているしかできなくて…
「春翔!お前少しは考えろよ!
なんで殴る必要があるんだ!」
「は?
むかついたからに決まってんじゃん」
秋くんの言葉に普通にそう答える春翔くんは
もはや私には鬼にしか見えない



