「くそ、いい気分が台無しだな!!
早く出ていきやがれ!」
由くんの顔を見た瞬間
春翔くんはそう怒鳴って机を蹴飛ばす
そ、そんなに嫌っているとは正直思ってなかったけど…
思えば、夏那ちゃんとああいう事も強制してしてたんだから
怒っても仕方ないっちゃ仕方ないよね
「落ち着けよ春翔
なんでここに来たの?由」
秋くんは
春翔くんを手で制しながら
ゆっくりと穏やかに
だけど決して嘘は許さないような口調で由くんに問う
「こいつの話なんか聞きたくねーよ!」
「春翔は黙って
俺は由の話をちゃんと聞きたい」
秋くんは春翔くんに言っているはずなのに
何故か由くんを見たまま話す
そんな姿を見て決めたのか
由くんの口はゆっくりと動き始めた
「……ごめんなさい」
てっきりいつもの調子で嫌味とか
カンに障ること言うのかと思ってたら…
由くんはそう言って深々と頭を下げた
「俺はお前達が羨ましかった
いつも仲良くて、楽しそうで…」
頭を下げたまま語り出す由くんが
いつもとは違って弱々しく見える
「夏那とも一緒にいられていいなぁって…
それで滝と夏那の中を壊すようなことした」
「……由」
「でもだんだん、俺に気持ちがないのに夏那を繋ぎ止めていいのかって思ってた時
丁度、夏那が離れて行ったんだ」
由くんの表情は見えないけど
でもわずかに肩が震えている
怖いのか、はたまた悲しいのか
それはわからないけど
心の底から反省してるのは伝わってくる



