*°春夏タチバナ*°





【秋side】





驚いた



まさか冬羽から平手打ちを食らうことになるとは…





しかもあんなに怒った冬羽は初めて見た











「春翔」











でも、冬羽が言ったことは正しくて



俺はとりあえず春翔に歩み寄った











「俺は別に、みんなの悪口からお前を守ったって自分で強く思ってないよ
ただ、友達が悪く言われるのが嫌だった
それだけ」











うん、だって冬羽や夏那や京香、黒田や由の悪口も聞いたら多分同じことをすると思うから





俺が春翔にそう言うと
春翔が少し困ったように笑った






久々に見たな春翔のこんな許した笑顔











「いや、俺もここまで大事になるとは思わなかったんだ
でも、謝るタイミングとか逃してな」





「だろうと思ったよ」





「悪かったな」





「こちらこそ」











そして笑い合う俺と春翔





うん、やっぱりこいつといるのが一番自然体でいられる











「夏那とのことも解決しろよ?」





「ああ、そのうちな」











春翔のそのうちはまだまだ先になりそうだな





俺も、早く冬羽とあのことについて話し合わなきゃだな…






そう考えながら、冬羽が出ていった方に向かった