*°春夏タチバナ*°





私が冬貴くんと一緒に販売のところに戻ろうとすると



秋くんから急に腕をガシッと捕まえられた











「冬羽」





「秋くん??」











絶対怒っていると思っていた秋くんは
意外にも怒っている表情じゃなかった











「ちょっと早めの休憩もらおう」





「え!?でもっ」











流石に自分たちで決めるわけにはいかないと思って琉弥さんを見ると



手で行っておいでってポーズをしてくださった





優しい人だなぁ











「じゃあ琉弥さんお願いします
梨花にも言っておいてください」





「了解〜
あんまり怒ってやるなよ秋」





「わかってますよ」











秋くんと琉弥さんがそんな会話をして

秋くんが思ったより強い力で
私の腕を引っ張って歩き出す











「しゅ、秋くんどこ行くの?」





「いいから黙ってついてきて」











人ごみをかき分けてぐんぐん進んでいく秋くん



私はばんばんと人にぶつかりながら引っ張られる






いつもならこんなことしないのに…
やっぱりさっきのこと怒ってるのかな?




秋くん表情に出さないの得意だからなぁ




怒ってないように見えて実は怒ってるのかも…






とりあえず目的地についたら謝ろう






そう考えながら必死に
人に当たらないように進んでいくと…











「ここでいいや」











そういって秋くんは誰もいない保健室に入って


私が何か言う前に少し強引にキスしてきた






秋くんと初めてのキス…



ちょっと雰囲気が怖いけど、やっぱり嬉しいよ



ドキドキするよ