*°春夏タチバナ*°





目の前にいるのは顔を真っ赤にして驚いた顔の
冬貴くん



無理もない、だって今私たち








キスしちゃったんですもん…









私が急いで家庭科室に入ろうとした瞬間

冬貴くんが出てきてそのまま…事故チュー
というやつです






もちろんその場面、秋くんにもバッチリ見られていました



否、今も見られています








身長のそこまで高くない冬貴くんと
割と小さめの私、普通ならぶつかるだけだろうけど




冬貴くんは貰ったクッキーを入れた箱が落ちそうで少しかがんでいて


そのまま私がぶつかってチュー…
という感じです…




どうしましょう…


私、初キスです











「だ、大丈夫ですか?先輩」





「わ、私は大丈夫!!
冬貴くんこそクッキー落とさなかった??」





「だ、大丈夫です」











そのまま冬貴くんと目が合って沈黙…




どうしよう、気まずい





初チューは好きな人とっていうか
キスは好きな人とって決めてたのに…






2人ともどうしていいのか分からず
その場で突っ立っていると…











「いつまでそこに突っ立ってんの
さっさとクッキー運びなよ」











そう、秋くんが言ってきた





その言葉には少し刺があって…



完全に怒ってる…