帰りたいと思う俺の心の中なんて知らないだろう琉弥さんは冬貴の隣に座ると
頼んでいたハンバーグを食べ始める
「実際、冬貴はどうなんだ??」
「どうって、何がですか?」
琉弥さんに急に話しかけられた冬貴はキョトンと目を丸くする
うん、こいつは可愛いな
冬羽が可愛いっていうだけあって可愛い
仕草がいちいち可愛らしいんだ
まぁ、そのお陰で冬羽が男として見てないからいいんだけど
「冬羽ちゃんのこと好きなのか??
それっぽいなーとは思ってたけどよー」
「「……………。」」
普通そんな直球で聞く!?
冬羽の彼氏目の前にして
冬羽のこと好きかって聞かれても困るだろ
まぁ、ほぼバレバレなんだけど
俺と琉弥さんが冬貴の言葉を待つ時間がやけに長く感じた
やがて、冬貴はまっすぐに俺を見つめ
「…好きですよ
正直ひとめぼれですけど、大好きです」
と、そう言った
やっぱりね、バレバレだよ
「そうかー、そうだろうなぁ」
琉弥さんはそう呟くと、ふっと俺を見てきた
「それを聞いてお前は??」
「聞いても何も、そもそも俺冬羽を誰かに譲るとか考えたことないですから」
自分で言ってて恥ずかしくなる
なんでこんな事言わなきゃいけないんだ…
冬羽と付き合うまで、まさか俺が人をこんなに好きになるなんて思ってなかったな



