「席つけー」











担任の先生のやる気のない声に従ってみんな席に付く



みんなが席についたのを確認して先生は黒板に





"文化祭実行委員"






そう、書いた





そうか、もう二学期だから文化祭あるもんね











「はーい、誰かやりたいやつ手挙げろ」











先生の言葉にみんな下を向いて目を合わせようともしない




文化祭実行委員はかなり、面倒だもんね…


何かある事に集まって
雑用やらなにやらをさせられるという…




もちろん私もしたくないから黙って下を向いていると、先生はため息をついた











「じゃあ俺が指名する!
女子はー、橘冬羽!お前だー」





「えっ……あ、はいっ…」












うわぁ、最悪だよ〜…



先生が男子を決めようと、目をキョロキョロさせた瞬間、春翔くんがバッと勢いよく手を挙げた











「秋がやりたいって前言ってましたー!!」





「は?!」











春翔くんはてっきり自分がしたいのだと思ったら
予想外の秋くんを指名したもんだから



秋くんは驚きの声を上げる











「本当はしたいくせにシャイだからみんなの前で手を挙げられないんだよ先生!
秋にさせてやってくれ!」





「おい待て!
したくないし、自分で手を挙げられるわ!!」











とんだ責任転換させられて秋くんは手を挙げて立つ春翔くんを止めようとするがもう遅い











「そーかそーか、じゃあ立花秋が男子なー
早速今日の放課後集まりあるから行けよー
はい、ダブルタチバナに拍手」












春翔くんの勝手な推薦と
先生の適当な決め方で秋くんに決まってしまった





みんなの拍手が鳴り響く中秋くんは諦めたようにみんなと同じように拍手をしていた





私的には秋くんと一緒なら頑張れるんだけどね♪