「期待を裏切るようで申し訳ないけど…
好きな人なんていないよ〜?」











そう言って京香ちゃんは本当に申し訳なさそうに手を合わせる





いなかったんだっ

それは謝ることじゃないよねっ











「そっか〜♪
この人いいなって思う人は?!」





「黒田とか良さそうじゃん♪」











私の後に続いて夏那ちゃんが黒田くんを持ち出してきた



黒田くんかぁ…
いい人だけど、かなり変だよね




京香ちゃんも私と同じことを思ったのか
苦笑いになる











「いい人だけど、恋愛対象じゃないかなぁ」





「まぁ、それは私も同意!
黒田変人だもんね〜」











夏那ちゃんの同意に同意する私




10人中10人が変人というだろう黒田くんは
恋愛対象じゃないよね




いい人なんだけど…もったいない











「じゃ、寝ようか♪」





「そうだね〜♪
楽しかったなぁ今日1日っ!」





「私も楽しかった♪」











それぞれ楽しかったね〜♪なんて言いながら
布団に潜った





楽しかったしドキドキした


そんなお泊まり会を開いてくれた黒田くんには感謝しなくちゃね





そんな幸せな気持ちで私たちも眠った