私が秋くんの名前を呼ぼうとした瞬間



秋くんが私をベットに押し倒してきた
な、なんというデジャヴ



去年もこういうことあったような…





そんなのんきな事考えてる場合じゃない!!



だってあの時は手だけだったけど
今回は体ごと思いっきり押し倒されてるんだもん!







いわゆる、床どんってやつですかね?
床じゃないけど…











「とわ…」





「秋くんっ!」











秋くんが私の名前を呼んで顔が近くなってくる距離





どうしよっ




焦りとともに、ドキドキしてる自分がいて
なんだか少し恥ずかしい…











「秋くんどうしたの!?
しっかりして??」











私のことを友達としか思ってない秋くんが、そんなことするわけない




そう、少し切ないことを考えて
秋くんを引き離そうとした瞬間────









バタッ









と、秋くんの頭が私の顔の横に崩れてきて
秋くんの体からは力が抜けていて、私に全体重がかかっていた




そう、いわゆる気絶をしたようです…






な、なんで!?











「秋くんどうしたの!?
大丈夫!?」











私は必死に体をよじって
秋くんから少し離れて、秋くんのおでこを触ってみる











「ひどい熱…」











測らなくてもわかるくらいに秋くんのおでこは熱かった







だからおかしかったんだね…






ようやく状況のわかった私は
秋くんに熱を測って冷えピタを貼って、布団をかぶせてあげた







早く良くなりますように…






そう、願いながらまた私も秋くんの布団のところでひと眠りしてしまった