私の言葉に秋くんは
ああ!と納得した顔になる











「冬羽達が来る前に白の紙で俺の名前隠したんだよ
だから夏那と冬羽の間に空白あったでしょ?番号も飛んでるはずだし」





「そ、そうなの!?」











名前しか見てなかった…



私がまたクラス発表の紙を見に行こうとすると────







キーンコーンカーンコーン






と、チャイムが鳴りました











「ほらほら!面白い反応見れたし!
席に座りましょうね3人ともー」





「本当に留年じゃねーのかよ!?」





「しつこいしつこい」











春翔くんが信じられないように秋くんに聞き、秋くんは適当にあしらっていると
先生がドアを開けて現れた











「よし、じゃあ点呼とるぞ〜」











そうして先生が1番から順番に名前を読み上げていく











「10番、黒田 隼人 (くろだ はやと)」





「はい〜」











先生から名前を呼ばれ、間延びした声が聞こえてきてその人を見ると

さっき秋くんと後ろにヒョコッと現れて
秋くんと私たちを騙した(?)人だった




本当にのほーんとした人だなぁ





初めて見たかも…





それから先生は淡々と名前を読み上げて
とうとう私達の番




本当に秋くんの名前があるのかどうか…


いや、なかったら先生がなにか言うだろうけど…
この先生適当だからなぁ…











「15番、滝 春翔」





「うい」





「16番、竹内 夏那」





「はい!」





「17番…」











ここで秋くんの名前が呼ばれなければならない



ゴクリ、と私と夏那ちゃんと春翔くんが
息を呑む気配がした











「橘 冬羽」





「………え…?」