限界を迎えた私はハサミを手にし、自らを傷つける。




血を見るとなぜか落ち着けた。



私の左手首は痛々しい傷が幾つもある。



今日も、少しだけ。



少しだけ血を見れば落ち着ける。

プツッ



チクリとした痛みのあと鮮紅色の血液が腕を伝う。




そうしてスーッと心が落ち着いた。




下ではまだお母さんが叫んでいた。