カチッ。

私は素早くカギを開けてまたシャワーカーテンの向こうのバスタブに入った。

『ホントはねぇ~
淋しいからここにいて話しててもいい?』

トイレのフタに座ったヒロちゃん(子供ケイの父親)とシャワーカーテン越しに話す。

『覗いちゃ駄目?
見たいなー』

……

「お湯で見えないから、少しならいいよ」

シャワーカーテンからヒロちゃんが顔を出した。

『エ~リ~ちゃん。
可愛い……』

ヒロちゃんが笑いかける。