真夜中の事です。

私はお風呂から出ようとして、タオルを取る為にカチリとロックを外して、少しドアを開けました。

するとソイツは急いで走って来ました。

ダダダダダ……!

「キャァァッ!」

私は慌ててお風呂のドアを閉めました。

カギも何とか閉めたのに、ソイツは諦めません。

バンバンバン!

『ウォーーッ!』

バンバンバン!

硝子越しに背の大きなソイツが映っています。

カギが開きそうです。