「……ごめんなさい。でも私は、死にません。
先生よりも長生きするので
そんな悲しい顔をしないで下さい」

真っ直ぐと先生の顔を見て言った。

「誰が泣いているんだよ?」

「先生がですよ。
ほら、こんなに……悲しそうに」

ソッと先生の頬に触れようとする。
身体は、まだ痛むけど先生に少しでも触れたい。

そうしたら抵抗されずに触れる事が出来た。

先生は、真っ直ぐ私を見ると
自分の手で私の手を重ねる。

ドキッと胸が高鳴った。

「先生……私 夢かもしれませんが。
沙織さんに会ったんです!」

正直に先生に話した。

隠し事をしたくない。

「沙織に!?」

驚いた表情していた。

「沙織さん。先生や睦月君の事を
心配していましたよ。
自分1人で背負い込む所があるからって」

それを聞いて先生は、複雑そうな表情する。

「だから支えてあげれる人が必要だって
笑って欲しいと言っていました!
私、先生の支えになりたいです。
迷惑かも知れませんが
私は、先生の笑顔を守りたい」

それが、沙織さんの願いでもあるから
だから……笑って。

「沙織が……」