静かに……。

しかし、すぐにバレてしまう。

「何やってんだ?お前は……」

眉を寄せながら言われた。

うっ……バレちゃった!?

「す、すみません。
白雪と先生のシチュエーションが気になって……」

「はぁっ?何を言っているんだ?お前…」

意味分からんと言わんばかりの表現をしてきた。

そして立ち上がってしまった。

あぁ、せっかくのチャンスが……。

そしてソファーにドカッと座る。

怒らしちゃったのだろうか?

オロオロしていると
白雪がケージから抜け出して
先生の足元に近寄ってきた。

「ニャーニャー」

甘えるような声で先生にすり寄っていく。

「し、白雪!?ダメよ…」

慌てて止めようとする。
だが、構わずに先生のそばから離れない。

するとひょいと持ち上げて私に渡してくる先生。

「さっさと連れて行け」

「は、はい」

慌てて受け取った。
するとそのまま立ち行こうとする。

あ、行っちゃう。

「あ、あの。白雪を飼うの許してくれて
ありがとうございます」

私は、先生にお礼を言った。
すると先生は、後ろを向いたまま

「………別に許した訳じゃない」

そう言って出て行ってしまった。