実際に、福田さんの代わりに僕の相棒になったのは50代の佐藤さんだった。

 人柄はよく、いい人なのだが、若年コンビでやっていた僕はどうしても仕事にせっかちになってしまい、彼ののんびりしたとこには、たまにイラーってするときもあった。

 それに、佐藤さんは前の担当がバックドアの担当だったため、バックドアの人間が手薄の時にはそちらにヘルプで行ってしまう。

 当然、僕は1人という時が増えてきた。