「先生……それって、ユニットの下克上ってことですか……?」


僕は先生に聞いてみる。
弱いユニットでもゲットできる5組という枠。
それっていわゆる、下克上ってこと……。


「まぁ、そうだな。たとえばの話だが……学院トップのユニット、still kingやring hellがチームワークとして輝いていなかったりすれば、5組の枠が未来を期待できる今は卵のユニットになるかも知れない。……なぜX'masのイベントなのに、この時期から企画を持ち出すのか。その意味はわかったか?」


「はい……。」

 
学院は……とにかくアイドル達になにかの変化が生まれてほしいんだ……。
弱肉強食のこの世界を、形勢逆転……下克上を弱い者にしてほしいからだ……。 


「学院トップの奴等に勝とうと思ったら、相当の努力は必要だが……個人の努力はいらない。ユニットとして、どこまで協力できるか、だ。」


皆はいろんな考えを持っているようで、全員真剣な目で直山先生の方をみる。

ユニットとしてどこまで協力できるかって……具体的にどういうことだろう……。