涙が止まり、とりあえず私はstar - meicarのところへ向かった。

そしてさっきより重く感じる扉を開けた。


「あっ、波瑠にゃん戻ってきた~☆おかえり~♪」


私の重い気持ちとは裏腹に、すごく笑顔な浩輝くんが手を振っていた。
私はぎこちない笑顔で手を振り返す。


「ただいま……。川村社長は……?」


「なんか仕事があるらしくて帰ったよ!」


「そっか……。」


……こんなときこそ、川村社長に相談したかったのに。
仕事なら仕方ないよね……。
 

「僕らはもう練習終わって帰るけど……波瑠ちゃんは今からstill kingの方に行く?」


……そんな気分じゃないよな……。


「ううん、私、今日はちょっとそのまま家に帰るよ。明日は学校あるし!」


私は適当ないいわけを使って帰ると言った。