気が付けば空は暗くなってきた。 いつから走り出したんだっけ。覚えてないけど、忍ちゃんはひたすら走っている。目の届くところにはもういない。 「何してんだ僕」 棒のようになった脚を休めたくて地面に座り込んだ。 膝がガクガクする。もう歩けない。 「絶対休日を無駄に過ごしたよ…」 僕はため息をついた。さて、どうやって帰ろうか。