「そうだなあ‥また3人でくるぞ!悲しい顔すんな!!俺が妹泣かした奴みたいになるだろ(笑)ほら、飯食いに行くぞ!今日は兄ちゃんが奢るんだから!!早くしろー」


懐かしさを感じ、

ふと温かさがこみあげてきた。


「兄ちゃん‥‥‥ありがとう!」

そう言うと

「馬鹿!お前がありがとうとか言うと雨降るぞ!!」

ってまた小ばかにした事(笑)


ケド、それが兄ちゃんらしい。

そんな当たり前の事が
すごく大切に見えた。



あたしより少し背の高い、あたしのお兄ちゃん。


大切な大切なあたしのお兄ちゃん。


兄ちゃん、もう悲しい顔をしないでね。

さっきみたいに、

ずっと笑っていてね‥‥‥‥


そう心で呟きながら、

あたしはご飯を食べた。


久しぶりの外食の味は

なんだか温かくそして、優しかった。



それは明日からの波乱の日々とはまるで正反対だった。



そして、家族からは笑顔がなくなっていった。