彼の顔を両手で挟んで、グイッと引っ張った。
「奈緒のこと好きじゃないなら別れて!好きなら行って!泣かせたら殺すから!!」
「…わぁってるよ!!」
諒真さんは真顔になり、人ごみの中に駆けていった。
これで、一安心かな。
ふぅ、と一息ついていると、トントンと背中をつつかれた。
蓮央かな?
「蓮央、どうしたの?」
振り向きながら言うと、そこには蓮央とは似てもにつかない変な男たちが立っていた。
「うわやべ、めっちゃ可愛くね?」
「ヤりてー」
「馬鹿、こんなところで言うなよ」
チャラチャラした男をげんなりと見上げる。
またか……こんなのばっかりだ。
ていうか蓮央はどこ行ったの?
このままだと迷子になっちゃう…。


