次の日。



生い茂る木々、遠くに見える雪の積もった山。


空は青く澄み渡り、雲一つない。



「来たぜ!!白馬村ぁぁ!!!」



私たちと少し距離を置いたところでガッツポーズをとっているのは、諒真さん。


あまりにもハイテンションなので、恥ずかしくて近寄りたくない。



「ねぇママ、あの人なぁに?」

「しっ!見ちゃいけません!!」



親子の会話が遠く聞こえる。



「…圭太、諒真を連れてきたのは間違いだったんじゃ?」


「......かもな」



蓮央と圭太がため息をつき、歩と真浩は車の中で爆睡している。


ちなみに、圭太の家の専属運転手さんに車で送ってきてもらった。