「それより諒真、ビッグニュースだぞ」
圭太がニヤニヤしながら諒真さんの肩を叩く。
「あの矢崎とかいう医者、蓮央のことがマジで好きだったらしい」
「...は!?矢崎って、あのインテリ気取ったムカつく眼鏡か!?」
”気取ってる”んじゃなくて、実際インテリだけどね...。
っていうか皆、矢崎先生のこと嫌いすぎじゃない?
「マジかよ!ある意味すげーじゃん、蓮央」
「だよな、俺もそう思う。
しかも、俺らの目の前で『俺には咲誇だけ』って言い放ったしな」
「ひゃー、蓮央も罪な男だな!」
冷やかしまくる諒真さんと圭太。
そんな雰囲気に耐えられなくなったのか、蓮央はガシガシと頭をかいてベッドサイドの椅子に座り込んだ。
「あーもー、いいから忘れろ、お前ら」
「んなこと言われても、お前は特に忘れらんねぇよな〜、蓮央くん♪」
「...諒真、今ここで全身複雑骨折にしてやる。
病院だからすぐ入院できるぞ、良かったな」
「マジでやめろ!!」
何一つ変わらない日常。
そう思えるけど、ここ数週間でたくさんのことが変わったらしい。


