決めポーズをとっているのは...言うまでもなく諒真さん。
そして、その隣で花を抱えている奈緒は、引きつった笑いを浮かべている。
「諒真さん...少しは静かにできないんですか」
「俺が静かになったら世界が沈黙に包まれるだろ!」
「...よく分かんないです」
スタスタと歩いてきた奈緒は、その花と花瓶に刺さっている枯れた花とを取り替えてくれた。
「ありがと、奈緒」
「いえ、遅くなってごめんなさい。
あ、諒真さんから聞いたんですけど、明日って退院なんですよね?」
「うん、そうだよ」
答えると、奈緒は「あー」と苦笑いした。
「この花、退院祝いに明日買ってくれば良かったですね...」
「いやいや、そんなことないよ。
花は好きだから。ありがとう」


