「別にやましくなんてねーよ。その医者が蓮央を好きってことを話してただけ……って、あ…」
重要な部分を全て話してから、北苑がわざとらしく口をつぐんだ。
「き、北苑っ!!バカ!!」
「仕方ねーだろ?言っちまったもんはよぉ」
悪びれた様子もなくひょいと肩をすくめる北苑に、軽く殺意が湧いた。
一方、蓮央はというと。
「医者…?俺を好き……?」
何が何だか分からないといった様子で目を瞬かせている。
そりゃそうだよね……いきなり言われても、何のことかさっぱりだよね…。
「本田さん…まさか、その馬鹿丸出しの青年に言ったんですか?」
「おいっ!!馬鹿丸出しとは何だよ!!」
矢崎先生に呆れたようにため息をつかれて、おまけに北苑がキレて、その場の雰囲気は重くなる。
歩や真浩や圭太も、驚きの表情で顔を見合わせてるし。
あぁもう、最悪だ私……。


