「……何だそれ。マジか?」
「うん。でも本人は諦めるって言ってるから、蓮央たちには秘密で……」
「──おい、何2人でコソコソしてんだよ」
苛立った声が聞こえた瞬間、北苑が私から離れた。
…いや、引きはがされたと言った方がいいかもしれない。
その背後には、不機嫌そうな蓮央がいたのだから。
髪と同じ色の青い瞳が細められている。
「れ、蓮央…」
「海利と話すなら、この距離でいいだろ。
やましいことなんてないんだろ?」
「それはそうだけど…」
「だけど?何か理由あんの?」
あんまり大声では話せないことだから、って言っても、やぶ蛇だよね。
でも、蓮央はこのままじゃ引きそうにないしなぁ…。


