【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー




「先生よ、コイツの傷はどうなんだ?」



北苑が、矢崎先生に目を向けて尋ねる。


でも矢崎先生の視線は常に蓮央に注がれていて、その様子に北苑が眉を寄せた。


ま、まさか……気付いた?


…と思った矢先、北苑が口を開いた。



「……アンタ、まさか蓮央のこと…」


「そ、そういえばさっっ!!!」



とんでもないことを言い出しそうになった北苑の言葉を遮り、無理やり話を変える。



「傷のことなんだけどね、もう完治してるから、明日には退院出来るって!」


「そりゃ良かったけど……この医者…」



完全に怪しんでいる北苑。


仕方ないけど…下手にみんなの前でバラされるより、こっそり口止めした方がいいよね。



「ね、北苑、耳貸して」


「はぁ?何でだよ」


「いいからっ!!」



グイッと北苑の腕を掴んで引き寄せ、矢崎先生が蓮央に想いを寄せていることを耳打ちする。


真実を知った北苑は、何とも言えない顔で私を見た。