「おい零羅…今はダメって言ったろ」
零羅さんに次いで入ってきたのは、圭太たち。
蓮央はまだふてくされている。
「……終わったなら呼べよ、眼鏡」
「今しがた終わったばかりでしたので」
「ふーん…。おい、咲誇」
矢崎先生の横を素通りして、蓮央が私のそばに座る。
「あの男に何もされなかったか?」
「されるわけないじゃん……」
「なら、良かった」
そう言って微笑んだ彼の後ろでは、矢崎先生がやれやれと首を振っていた。
会う人みんなに疑われて、可哀想に…
「……んで、先生。咲誇はいつ退院できるんですか?」
「あぁ、そのことですが」
圭太が尋ねると、矢崎先生は外していた眼鏡をかけ直して答えた。
「傷は完治、脈も正常。退院して構いませんよ」
あっさりと言われた言葉に、思わずガバッと起き上がった。
「えっ!!先生、本当!?」
「はい。退院日は…明日にしましょうか」
「やったー!!」
やっとここから出られるー!!


