──ガラッ!!
「咲誇ちゃああああん!!!!」
「え!?」
突然病室のドアが開き、誰かが駆け込んできた。
綺麗な金髪をなびかせた、綺麗な女の人。
「れ、零羅さん?」
「咲誇ちゃん、大丈夫なの!?蹴られて撃たれて入院だなんて!!ずっと心配してたんだからあぁぁぁ!!」
叫びながら抱きついてくる零羅さん。
ぐ、ぐるじい……
「あのー、すいません、検診中なんで…」
「え?」
遠慮がちに声をかけた矢崎先生を振り返る零羅さん。
彼が医者ということを認識すると、眉をひそめて矢崎先生を睨んだ。
「アンタ…咲誇ちゃんに何にもしてないでしょうね?もし変なことしてたらこの場で抹殺するよ」
「あいにく、彼女には興味が無いんです」
「そう。それならいいけど」
…ちっともよくないです、零羅さん。
矢崎先生が好きなのは蓮央なんですから。


