子供みたいに泣き叫ぶ諒真さんにため息をつき、奈緒は私に向き直る。
「咲誇さん…。あたし、自信ないです。あの人についていけるかどうか…」
「まぁ、諒真さんだもんね」
奈緒の弱気発言に同意してしてしまう。
疲れるだろうなぁ…。
「あの人、家でもあんな感じで、酔うとすぐ絡んでくるし、襲ってくるんです。平手打ちもだんだん効かなくなってきて…」
あらら。
本当に面倒くさい男だな、諒真さん。
「たらしだし、馬鹿だし、料理下手だし、そのくせ格好いいし、優しいし…って、あれ?なんか褒めてる??」
「……奈緒も、諒真さんのこと大好きなんだね」
「そんなこと…」
顔を真っ赤にして首を振る奈緒は、まさに恋する女の子だ。
「諒真さんなんて…好きじゃないです…」
わぁ、可愛い!
真っ赤になりながら自分に向かって否定してる!
奈緒がこんな顔してるの、初めて見た。


