「……それがどうした」
2人を睨みつけながら蓮央が答えると、沢口啓明が口角を上げる。
「お前、分かってないんだな。あの若木諒真が、仲間を戦わせて自分だけ隠れてると思うか…?」
──バァンッ!!
沢口啓明が言い終わると同時に、またドアが蹴られて大きな音を立てた。
「……お前らっ!!」
片足をあげた状態で、そこに立っているのは……
さらさらの銀髪に、チャラいピアス。
…彼だ。
「諒真っ……!?」
驚いた圭太が声を上げると、諒真さんは怒った様子で詰め寄った。
「圭太ふざけんなよ!真っ暗な倉庫に俺一人閉じ込めるとか拷問だろ!!」
「はっ…!?知るかよ!ってか何で来てんだよ!!隠れてろっつったろ!?」
「あんな暗闇に居たくねぇんだよ!!淋しいだろうが!!」
「ガキかお前!!」
言い合いを始めてしまう2人。
ぽかんとする私たち。
その中で、沢口啓明と変態男だけが薄気味悪く笑っていた。
まさか...2人は、こうなることが分かってたの?
諒真さんが、ここに来ることを……


