──バァンッ!!



突然響いた大きな音に、驚いて辺りを見回す。


しかし、肝心な、音のした方向は死角になっていて全く見えない。


私の上にいる変態男は、ドアの方を見て薄く笑っているし。



一体、何が起こったの?



「……やっぱり来たか、青髪の蓮花」



変態男が低く言う。


青髪の蓮花……?


それって、確か、蓮央のあだ名じゃ……?



・・・ま、まさかっ!?



確かめようとして思わず上半身を起こそうとすると、手錠がそれを邪魔する。


あぁもう、うざったい!!

この手錠ぶっ壊してやる!


……と、手錠と格闘していると。