「すいません海利さん。呆然としてて」
「お陰で死ぬとこだったぞ」
普通に会話をする、京也と北苑。
2人は、知り合いなのかな?
なんて、呑気に考えていたら。
「……ってぇな、離せっ!!」
ものすごい怒号が聞こえてきた。
歩の声じゃない。
これは……真浩、だ。
「お前、可愛い顔して怖いな」
「早く離さないと殺すぞ、北苑っ!!」
ひゃあ……。
いつもの真浩からは考えられない程の迫力。
相当痛いんだろうな、アレ。
「あぁ悪い、忘れてた」
パッと北苑が手を離すと、腕を掴まれていた2人は手首を押さえて肩で息をした。
歩が北苑を睨みつけ、あざになった腕をさすっている。
「北苑お前…力、強すぎんだよ……」
「正当防衛だろ」
ハッと鼻を鳴らした北苑は、遠慮なくソファーに座り込んだ。


