「提案だと?」
「くだらないのだったら許さねぇぞ」
「期待はしてないから」
「うっわ、厳しー」
厳しいコメントに苦笑いしながら、京也は取り出していたらしい自分のスマホを弄ぶ。
「……お前ら、【龍嵐】っていう族を知ってるか?」
「【龍嵐】、だと……?」
【龍嵐】……
忘れもしないその暴走族の名は、北苑が纏めている族の名前。
私たちが世界No,1になる手助けをしてくれた族でもある。
「その様子じゃ、知ってるみたいだな。龍嵐はヤクザとも手を組んでいる。もちろん……若沢組とな」
「知ってる。んで、それがどうかしたのかよ?」
歩のイラついたような声に、京也がニヤリと妖しく笑った。
「……若沢組本部の構造を知りたいなら、知り尽くした奴に聞くのが一番だろ」
「知り尽くした、奴……?」
意味深な京也の言葉。
意味が分からなくて首をかしげていると、倉庫の外でブォォンとバイクの音が聞こえた。
その音は倉庫の前で止まり、エンジンが切られる音がする。


