「歩、調べて。お願い」
「アンタがそう言うなら」
歩は分かっていたという顔で笑い、ノートパソコンとスマホを接続して集中し始めた。
歩は機械を使いこなすエキスパート。
このくらい、数分あれば…
「…やべぇな」
苦い顔をして、歩が呟いた。
どうやら、奈緒の義理の母親は、『若沢組』と対立するヤクザの頭の女らしい。
「くそ…!!」
悔しそうに歯ぎしりする諒真さん。
歩が眉間にシワを寄せながら諒真さんを見上げる。
「本当にやるのか?諒真先輩、俺らも…」
「やってやる。お前らは来るな、危険だ」
「…そうかよ」
歩はかなり不服そう。
頼ってほしいって、思ってるんだよね。


