「蓮央っ……」 急いで出ようとしたとき、京也の言葉を思い出した。 『これから何があっても、ここにいてくれ。俺がいいって言うまで……出るな』 その言葉に、私は頷いてしまった。 それに…… 『俺はお前といたくねぇんだよ…』 彼は……蓮央は、私を嫌ってる。 出ちゃ、だめだ。 彼を見たら、きっと抱きついてしまう。 また、拒絶されて、嫌われてしまう。 そんなの嫌だ……! 出たい衝動を押しとどめ、拳を握り締めて耐える。 お願い、蓮央…… これ以上、惑わさないで……