京也と付き合うことになってから、数日。


私と京也の関係は、あまり変化していない。



「咲誇、飯できた?」


「まだだよー。もう少し待って」


「おぅ。腹へったから、楽しみだわ」



ふわふわと金髪を揺らしながら歩く京也。


彼が私に手を出すことはないし、それっぽい雰囲気もない。


唯一あるとすれば……



「…そんなに見つめられっと、襲いたくなるんだけど?」



こんな感じの、冗談。



「……馬鹿」


「ったくよ、キスすらしない俺を少しは褒めてくれてもいいんじゃねーの?」



いじけたように言う京也。


褒めるとか……そんなこと、言われても。


なんて褒めればいいの。