俺の住んでるマンションの、13階か。


それなら、諒真に言えば、すぐ見つけてくれるよな。


アイツはこの時間なら……管理人室にいるはずだ。



…行かないと。



バイクのキーを握り、歩き出す。



「蓮央」



後ろから呼ばれて振り向くと、圭太が壁にもたれて立っていた。



「……ようやく行く気になったか」


「あぁ。悪かった、圭太…」


「ほんとだよ。夫婦喧嘩は二度とすんなよ」



冗談めかして言った圭太に少し笑って、俺は倉庫を出た。