微かな音を辿ると……着いたのは、ベッドルームだった。
……咲誇が寝ている、ベッドルーム。
となると、あの音は…………
そう思いながらそっと中を覗くと、その予想は確信へと変わった。
「っ……ぅっ…………」
ベッドの上で、俺に背を向けて座っている咲誇。
顔は見えないが、きっと……いや絶対、泣いている。
自分の胸がしめつけられるのが分かった。
お前は、俺の前では笑って。
いつも夜中……こうして泣いてたのか?
耐えられないくらい、悲しくて、辛くて。
何かしてやりたい。
でも、俺には何もできない……。
後ろ髪を引かれる思いで踵を返そうとすると、ある単語が聞こえてきた。


