「……あれ、京也顔赤いけど…大丈夫?」 「あぁ?うっせぇ」 「なんで怒る!?」 赤いであろう顔を隠し、無言で食う。 咲誇は不思議そうに首を傾げて俺を見てる。 鈍感め。 無自覚め。 南蓮央は、いつもこんな気持ちだったんだろう。 こんな可愛い女の綺麗な心を手に入れることが、どんなに幸せなことか。 アイツ……ほんとバカだな。 ……奪っちまうぞ、本気で。 ぶつけようのない想いを心の隅に隠し、俺はくしゃりと前髪をかきあげた。